サ勤交代

瓦版

方針

多種多様な“サウナー”になった人々に
トウホグ各地のサウナ施設を訪れてほしい!

魅力の詰まったトウホグサウナ施設を行脚する、現代版“参勤交代”がコンセプト
のサウナムーヴメント『サ勤交代』。

初めてサウナを知る人も、サウナ上級者も、ひと味違う『サ勤交代』を通じて、
トウホグサウナ施設にぜひ訪れてみませんか。

「ととのう」とは?

トウホグ蒸風呂地図

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地図

品評

  • 青森

    壽浴場

  • 岩手

    久慈サウナ

  • 秋田

    森長旅館

  • 宮城

    JUURI SAUNA

  • 山形

    KAMEYA HOTEL 龍宮殿サウナ

  • 福島

    小名浜オーシャンホテル&
    ゴルフクラブ 照島温泉

青森

壽浴場

公衆浴場数が全国トップクラスの多さを誇る青森県八戸市。海から帰ってくる漁師たちのために、早朝から銭湯を開けてきたという朝風呂文化が定着している。そんな銭湯の中で、陽のエネルギーを感じるのが壽浴場だ。天井窓から差し込む日差しが浴槽にまで届き、気持ち良く過ごすことができる。また湯船や水風呂には地下水を使用しており、熱めの湯やサウナで身体を芯から温めた後、水風呂に設置されたコップに注いで飲むと生き返る。水風呂は近所の常連客が汲んで持ち帰るという。それに習うのが正解だ。書いている今でも、物凄く壽浴場に行きたくなる。

八戸での銭湯サウナと朝市の思い出を一つ。ウェルビーが運営するSAUNA FREEZERと共に八戸館鼻岸壁朝市へ出店した時のこと。十和田湖での蒸祭を終え、3:00に出発。八戸へ向かいながら見た日の出が綺麗だったこと、4時台に朝市へ到着すると既に来場者が多数いたこと、その後たくさんの人に入ってもらえたこと。終わった後の銭湯サウナが最高に気持ちよかったことを鮮明に覚えている。

土曜日は八戸市内でゆっくり過ごし、日曜日は八戸館鼻岸壁朝市へ行き壽浴場。頭の中では、それが出来たら最高の八戸旅になると、ずっと変わらず思い続けている。

岩手

久慈サウナ

白樺ゆれる琥珀の台地、海女の国。岩手県久慈市は、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で有名になった町だ。久慈サウナはJR久慈駅から徒歩3分、居酒屋つぼ八が見えるビルの4階にある。受付を抜けるとすぐに休憩場が広がり、ノスタルジックな雰囲気と清潔感が合わさった居心地の良い空間が迎えてくれる。照明、タイル、佇まいのすべてが愛おしく感じられる。

休憩所ではつぼ八のメニューをオーダーすることも可能という楽園っぷり。このビルのつぼ八は岩手県で第1号出店の歴史ある店舗で、久慈サウナと合わせて歴史を感じながら時間を過ごすことができる。

肝心のサウナは、中山産業時代のメトス製サウナストーブで素晴らしい輻射熱。ロウリュサウナとは違い、空気が軽く、それでいてしっかり熱い最高の空間だ。西洋風のストーブガードが相まって、クラシックな雰囲気をさらに引き立てている。

水風呂は地下水で、申し分のない気持ちよさ。そもそも久慈は水が美味しい。休憩室の水もとても美味しいので、ぜひ飲んでみてほしい。

外気浴はビル4階のためできないが、浴室内に飾られた雫石川から見た一本桜と岩手山の絵が、晴れやかな気持ちにさせてくれる。久慈の平庭高原の白樺、そして駅前の久慈サウナ。『あまちゃん』の聖地という視点だけでなく、サウナの視点から町を眺めるのもまた面白い。

秋田

森長旅館

JR男鹿駅から徒歩1分。船川港のそばにある、リノベーションによって「まちの共有地」となった旅館だ。旅館は本館・離れ・土蔵の3棟すべてが国の有形文化財で、歴史ある館内で存分にサウナを堪能できる。

サウナは、男鹿地区の伝統料理「石焼料理」に欠かせない溶結凝灰岩をサウナストーンとして使用。サウナストーブを見た瞬間に「あ!石焼料理の石だ!」と思わず声が出る、その瞬間が楽しい。

以前、男鹿半島の先端・入道崎のレストランで石焼料理を注文した時のこと。海鮮の味噌ベースの桶(鍋)に、熱された石が目の前で投入され、蒸気が一気に立ちのぼった。その時にサウナを感じた記憶がよみがえる。

サウナを出て入る桶水風呂は、また格別に柔らかい。オーバーフローする水には、男鹿地区を代表する寒風山の湧水「滝の頭」が使われている。桶の深さと相まって、全身で水の良さを堪能できるのだ。ちょうど頭の位置に蛇口があり、頭から滝のように浴びることもできる。

休憩は、歴史ある蔵の中での内気浴や、有形文化財に囲まれた庭でゆっくりと。夕飯はスタッフに聞いて、周辺のお店に食べに行くのがおすすめだ。男鹿の文化を支えるたくさんのお店を教えてもらえる。

旅館の時間をゆっくり楽しみ、周辺のお店も巡る。森長旅館は、男鹿の重要なスポットとして、秋田をより一層好きにさせてくれる場所だった。

宮城

JUURI SAUNA

「フィンランドで体験したサウナを、今度女川で作るんです」
その話を聞いたのは、丸森町・不動尊キャンプ場で開催された第5回トウホグ蒸祭の時だった。

その後、Instagramのストーリーで、自分たちの手で日々作り上げていく様子をずっと追いかけながら、完成を楽しみにしていた。やがて、女川町の離島・出島と本土を結ぶ出島大橋が2024年12月19日に開通し、それと合わせてJUURI SAUNAが誕生した。

海を一望できる民宿に併設されたJUURI SAUNAは、一見すると民宿に着いただけでは分からない。サウナは敷地の奥へ進むと姿を現す。民宿に到着した時のホッとする感覚から、サウナを目にした瞬間に圧倒される感覚へと一気に切り替わる。

島杉の間伐材を使い、自らの手で作り上げたログサウナ。ドアを開けるとフィンランドから直輸入された巨大なNARVI社製のサウナストーブが据えられている。蓄熱式のため火を消した後も、予熱だけでサウナを楽しめる。

「初めて唐桑町のつなかんへ行った時のようだね」
そう委員会メンバーと語り合いながら、子どものようにワクワクして他愛もない話をしつつサウナに入った。

一望できる海。森に包まれる森林浴。仲間と集えるコミュニティスペース。
JUURI SAUNAは、繋がりの“根っこ”の大切さを教えてくれる場所だと思った。

山形

KAMEYA HOTEL 龍宮殿サウナ

「出羽三山」「サムライゆかりのシルク」「北前船寄港地」の3つの日本遺産、そして国内初のユネスコ食文化創造都市に認定された城下町――それが山形県鶴岡市。山形県内最大規模の海水浴場を擁する湯浜温泉郷に、KAMEYA HOTELがある。

文化10年(1813年)創業、200年以上の歴史を持つ老舗旅館が「KAMEYA HOTEL」としてサウナをオープンさせたのは、2023年6月。海と空、二つの空間から成る龍宮殿サウナは、宿泊者だけでなく日帰り利用も可能だ。

サウナ・水風呂・内気浴、いずれも素晴らしく、アメニティサービスも行き届いている。海はドライサウナとフィンランドサウナ(セルフロウリュ可)、空はドライサウナとミストサウナ。それぞれ異なるサウナ体験を楽しめる。

特に「海」のドライサウナは高温・小湿のセッティングで、5〜6分を過ぎると汗腺から時限爆弾のように一気に発汗する、古き良き和スタイル。この感覚は、福島県の二本松バイパスサウナと並ぶドライさだ。

そして水風呂がまた冷たくて心地よい。開放的なインナーテラスやラウンジでの内気浴も格別だ。龍宮殿サウナを出た後には、「こんな場所が山形県の海沿いにあったのか」と思わず驚くに違いない。

カジュアルに、そしてラグジュアリーに。
龍宮殿サウナは、そんな新しい楽しみ方を叶えてくれる。

福島

小名浜オーシャンホテル&
ゴルフクラブ 照島温泉

福島県いわき市。海・山・川が調和した豊かな環境の中、古くから栄えてきた港町に小名浜オーシャンホテルはある。名前の通り、海を一望できるこのホテルは、リゾートホテルらしいバブル時代の巨大さと優雅さを兼ね備えているのが特徴だ。

敷地内にはゴルフガーデンがあり、旅行客だけでなくゴルフ客の疲れを癒す浴室には、年季の入った良いサウナがある。このサウナは年月を重ねることで、木材の香りがしっかりと染み込み、落ち着いた雰囲気を漂わせている。

サウナ室の作りもユニークで、真正面にストーブがあり、ベンチは左右対称の2段構造で凹型になっている。水風呂は円形で、季節によって温度が変わる水道水が流しっぱなしという豪快さ。外気浴は、太平洋を一望できる露天風呂でゆっくりと楽しめる。

全国展開のホテルと違う点は、80〜90年代に建てられたホテルならではの優雅さと面白さがあり、それは浴室やサウナ室からも十分に感じられる。まさにサウナ旅の醍醐味だ。

また、車で10分ほどの場所には「いわき健康センター」もあるので、併せて訪れるのも良いだろう。いわきは、東北でも数少ない昔ながらの健康センターが海岸沿いに点在している町。車を走らせながら海岸沿いの施設を巡るのも、いわきならではの面白さかもしれない。

協力

CREDIT

サ勤交代目安箱

各テーマに沿った皆さまのトウホグサウナレビューをお聞かせください。「サ勤交代」会期中のイベント会場にて掲載させていたただきます。

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